憲法など捨ててしまへ
幕末のサムラヒ達は日本のために大変努力した。
当時他のアジア諸国と大差ない状態の日本をどこよりも早く西洋的な近代国家につくりかへたのである。
その志は植民地支配を逃れ、西欧列強に並ばんとするものであつた。
この時代の(今でも後遺症のやうに続いてゐるが)自国文化を蔑み西洋文化を尊ぶ傾向には批判も多く、私も嫌ひであるが、近代化を急ぐにはやむを得なかつたのかもしれない。
しかしながら、それらの先人の努力があつたにもかかはらず、現在の我が国は属国であり、まともな国ではない。
なぜなら我が国は軍隊を持つてゐないからだ。
これはとんでもないことである。
世界中で軍を持たない国なぞほんのわづかだ。
日本人は軍隊を持つことが戦争につながると信じてゐるが、軍隊を持つ国が必ず戦争するのならばそこかしこで常におこつてゐるだらう。
この考へはGHQや左翼が植え付けたのだと思ふ。
さらに、軍隊を持たないため国防は常に米国頼りだ。今の自衛隊だけでは絶対無理である。
さうすると軍事以外の面でも日本は米国にさからへぬ。
最近の経済協定なんかもさうだらう。
日本の農業に不利だがうけいれてしまつた。
向こうに米軍をひつこめると言はれると困るからだ。
このやうな、まるで日本が属国である状況は、大東亜戦争敗戦後米国によつて作られたものだ。
決して日本人が望んだ状況ではない。
絶対にこのままではいかんのだ。
しかし終戦から何年たつた?
何故未だに同じ状況なのか?
それは戦後の日本人が情けなさすぎるからだ。
そして、自民党に票をいれ続けたからだ。
憲法改正といふため右寄りのやうに思はれてゐるが、安部総理は憲法に自衛隊を記載したいだけなのである。
いふならこの状況をより強固にしようとしてゐるわけだ。
私は、この状況打破のためには少なくとも憲法改正により軍隊を持つことが必要と考へる。
理想をいへば、こんな押し付けられた憲法まるごと破棄し、日本人自らの手つくるべきだと思ふ。