男の映画

世の中には映画がたくさんあるが、男が本当に見るべき映画とは何だらうか。

今回は全日本男児に一本の映画をおすすめしようと思ふ。

 

 

それは   「昭和残侠伝 唐獅子牡丹 」である。


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昭和残侠伝シリーズ二作目である。

話は一作目と連続性はないため本作から見て大丈夫だ。

 

主人公(高倉健)のやくざは渡世の義理からある善良な組の組長を斬つてしまふ。

何年も経ち刑務所から出た彼が戻つてみると、その組は組長を失つたせいで勢力が落ち、敵のやくざに苦しめられてゐた。

彼は申し訳なく思ひ、正体を隠してその組を敵やくざから必死に守らうとするが、最後は敵やくざの卑劣に耐えかね、有名な唐獅子牡丹が流れるなか高倉健池田良と共に着流しで敵の事務所に殴り込む。

その殺陣も迫力があり、見ごたへがある。

 

 

昔から高倉健は日本男児の理想であり、特に本シリーズは学生運動にも影響を与へたといはれてゐる。

最近はやくざといふだけで嫌がる人が多いが、任侠映画は男の道を学ぶことのできる映画だ。

また、本作ではないが「博打打ち 総長賭博」といふ映画は任侠映画ながら作家の三島由紀夫に芸術性を高く評価されてをり、食はず嫌ひは愚かだと言はざるを得ない。

 

 

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