グローバル化反対とその理由

今日グローバル化の波は世界中を覆ひたり。

 

 

グローバル化には一定のメリットがあるといへども、デメリットの大きい事限りなく、得をするはアメリカ等の一部の国のみなり。

 

 

また、たとへ得をする国に日本が入らんとも、我グローバル化に反対す。

 

 

グローバル化は文化の多様性を失ふためなり。

逆にナショナリズム高まるべしといふ人あれど、それは全ての国で起るに非ず。

 

 

日本を含めし多くの国に於ては、すでにナショナリズムの高まることなく自国の文化は衰退せり。

 

 

例ふるに今日大多数の国で洋服を着用し、民族衣装を着ること減りぬ。

これグローバル化のために非ずして何のためなりや。

 

 

文化の多様性を失ふことは、人間全体の衰退なり。

 

生物の多様性の意義は、環境の変化等によるストレスによりて全滅せざることなり。

似たる種にも遺伝子に差があらば、生き延びる可能性が生まれる。

 

 

文化の多様性も同じことと思ふなり。

全ての国がアメリカ的になりて、同じ問題に直面せし時、アメリカ人が解決能はざれば、他の国も解決する能はず。

 

 

 

これは突飛な例へなれど、地球に宇宙船が侵略に来る。

 

化学技術地球を上回り、普通の攻撃当たらずして特攻のみ当たる状況となる。

 

日本精神が残り居り、日本人が特攻を刊行致せば地球は助かるも、人類皆アメリカ的考へのみなれば誰も特攻の発想無く、人類は滅ぶべし。

 

 

宇宙船が来ることはあり得なきことといへども、今後如何なる状況になるか分らず。

また、その時どの国の精神や技術によりて解決するか知る能はざるゆゑ全ての文化は保護すべし。