わが思想と行動 森田必勝
昭和45年11月25日。
ノーベル文学賞候補にもなつた作家、三島由紀夫が市ヶ谷駐屯地で切腹し、世間を騒がせた。
その時切腹した三島の介錯を行ひ(正確には失敗し交代する。)、自らも切腹した若者がゐた。
森田必勝氏である。
一説に彼は三島の行動の後押しをしたともいはれてゐる。
そんな若き血潮みなぎるといつた感じの森田氏であるが、彼が学生時代からどういつた考へを持つてゐたのかがわかる本がある。
彼の中学生の頃からの日記を載せた名著、
「わが思想と行動」である。
直前の日記は彼自身によつて焼かれてしまつたために無いが、早稲田大学の国防部での活動時の記録も多く載つてゐる。
高校生くらゐの日記だつたかな?
彼は自らを左翼とし、山口二矢を暴漢と読んだ。
ある意味当時としては普通の学生である。
そこから如何にして熱意溢れるサムラヒとなつていつたか。
是非読んでもらひたい。
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